4月19日〜4月27日

南米と南洋の楽園クルーズ

【4月19日】

前回のブログでも少し書きましたが、ロングクルーズでしか味わえないイベントがいくつかあります。そのうちの一つに、伝統の「赤道祭」が挙げられます。赤道祭とは、お客様が、船長や機関長、龍王や乙姫、宦官などに扮し演じる寸劇のことです。クルーズ開始早々、お客様から赤道祭の役者を募ったところ、あっという間に全ての配役が決まりました。配役が決まるとすぐに、セリフの暗記、発声練習、演技練習がはじまり、ついに本番の日を迎えます。私達は、何度か練習を目にしましたが、皆さん真剣そのものでした。そんな過酷(?)な稽古を経て、いよいよ当日。「昨日の夜は眠れなかった・・・」なんていうお声も。さぁ開演。ホールはもちろん、満員御礼。舞台裏もホールの観客も、興奮は最高潮に達します。

〜〜見渡す限りの大海原。命の源、地球の大半を占める海。海を制するものは世界を制する。そこには、龍王なる神が君臨し、七つの海の王を支配している。龍王の許可無く、この大海を渡ろうとする者は、龍王の怒りにふれ、何人(なんびと)たりとも二度とこの世に戻ることが許されないという。我がにっぽん丸は、一見何事もなかったかのように太平洋へと漕ぎ出した。が、しかし、実際は我々の知らない所でこんな物語が繰り広げられていたのである〜〜

・・こんな前説がスクリーンに映し出され、いよいよ舞台の幕が開きました。

にっぽん丸が赤道を通過するためには龍王様の謁見を受けなければならず、船長・機関長・そしてにっぽん丸のお客様・乗組員が一丸となり、赤道通過を許してもらうために、龍王様の前でダンスを踊ったり…。途中、踊りあり、笑いあり、セリフを忘れて一瞬の間があったり。声援もおひねりも、「容赦なく」飛んでくるステージは、満員の観客を飽きさせる間もなくフィナーレに突入。ついに龍王に赤道通過を許してもらい、「開門」の声と共に無事赤道を通過。一同そろって「めでたし、めでたし。」(拍手)。舞台裏のスタッフもほぼ連日徹夜で衣装、舞台、音響と準備をしてステージを盛り上げました。最後のカーテンコールでは、ほほをつたう涙がポロリ・・・。
赤道祭を終えて、山下賢治舞台監督は「今クルーズは出港してからすぐに出演者を募集して、準備の時間も非常に短く、正直どうなるか心配でしたが、出演者皆さんのキャラクターが最高で、本番のステージ上でもそれぞれが存分に輝き、まずは出演者ご自身が楽しんでいただけたのではないかと思います。ステージに立つ楽しさを伝えられたなら嬉しいです。」と語ってくれました。しかしすぐに「感傷に浸る時間もなく、次はかくし芸ですわ。」舞台監督はすでに次のイベントに取り掛かっていました。

実は私たちツアーチームも毎年赤道祭には、色々な役で参加させて頂いています。今回は、蘇クルーズディレクターと一緒に海賊役で登場しました。普段バス車内にてマイクを持ち説明をして、にっぽん丸の旗を持って、観光案内等の添乗業務が中心の私たちにとっては、ステージにあがり、スポットライトを浴びるなんて以前は想像もつかないことでした。きっとにっぽん丸の舞台で、ステージに立つ楽しさを覚え、いつの間にか虜になっているのかもしれません(笑)。もちろん明日は、ボラボラ島。本職(添乗業務)も頑張らないといけません。

【4月20日 ボラボラ】

南太平洋に浮かぶ魅惑的な島、ボラボラ島。タヒチと言えば、「ボラボラ島」と言われるくらい、タヒチの代名詞でもあります。ここボラボラ島からは「オーバーランドツアー」が催行されました。オーバーランドツアーとは、寄港地でにっぽん丸を一旦下船して、陸路や空路を旅したあと、次やその次の港でにっぽん丸に戻ってくるツアーです。それでは、ここからは同行した清水添乗員がお伝えします。

13時半、麦わら帽子にアロハシャツ、色鮮やかなワンピース。リゾートファッションに身を包んだお客様がご集合。そして通船にて上陸。岸壁では、これから泊まるホテルのスタッフが笑顔で我々を迎えてくれ、ホテル行きのボートへ乗船。にっぽん丸乗組員と「行ってきます。」「行ってらっしゃい」の言葉を、手を振りながら交わし、しばし慣れ親しんだ我が家「にっぽん丸」とお別れです。


出発して約20分。エメラルドグリーンの海に建つ水上コテージが、いっぱい見えてきます。ボラボラ島では、ホテルに着いたお客様に「ようこそ。」と歓迎の意味を込めて、花のレイをかけて出迎える習慣があるそうで、甘い香り漂うプルメリアの花のレイと陽気な音楽に迎えられ、ホテルに到着。その後、広い敷地をカートに乗って、いよいよ水上ヴィラへご案内。「どんなお部屋なんだろう…」皆さんの期待が高まります。ドキドキワクワクしながらドアを開けてみると…「わ〜!スゴイ。」テーブルには、キンキンに冷えたシャンパンと南国らしいデザインのパレオが用意されています。何とも心憎い演出。部屋を一回りしてみると、さらに嬉しくなる演出や工夫が部屋のいたるところにありました。クローゼットの中には、シュノーケーリングセット。水着に着替えて部屋のテラスから熱帯魚達が泳ぎまわる海にジャボ〜ンと、そのまま泳ぎに行くことができます。部屋のテーブルも凄い。ガラスのテーブル越しに海が覗け、さらに何とこのテーブルが開閉式になっていて、テーブルを開けると魚たちに餌付けができるようになっています。もう全てに感動。夕食までお部屋での〜んびり一休み。早速ビーチに行く方もいらっしゃいます。
18時前、大きなオレンジ色の太陽が沈んでいきます。少しお洒落をしての夕食後、ふと上空を見上げると、満点の星空に「MILKY WAY」、そう天の川。そして南十字星がキラキラとまるで天から降ってくるかのようでした。「天の川って本当に白い川のように見えるんですね。凄い!」と喜ぶお客様の姿がありました。久しぶりの「陸の上」に気がつくと、眠りについていた方がほとんど…ZZZ。明日もいい天気になりますように、と星に願いを込めて、私も床につきました。

翌日の朝6時頃。大きな太陽が顔を覗かせ始めました。日の出です。吹き抜けのテラスで南国ムードたっぷりの朝食後、午前中はにっぽん丸のお客様で貸切のボラボラ島クルージング。海の色は、エメラルドグリーンからマリンブルーそしてコバルトブルーへとどんどん変化していきます。信じられないほど美しい海の色。島のシンボル標高727mのオテマヌ山と標高661mのパピア山も堂々としたものです。「まさにここは楽園ね」、お客様の一言が印象的でした。午後はたっぷりとフリータイム。シュノーケリングで魚と一緒に泳ぐ方。カヌーやヨットに挑戦する方。水上コテージでゆっくりする方…皆さん思い思いの時間を過ごされていました。
シーフードの夕食と共に今夜はタヒチアンダンス鑑賞。にっぽん丸のお客様は白い砂浜に設けられた特等席です。目の前で繰り広げられる踊り・音楽。そして満点の星空。ボラボラ島での最高の夜に大満足。

最終日の朝、午前7時半、ホテルの専用桟橋。「あ〜、あと一週間のんびりしていきた〜い。」とあるお客様。いよいよ名残惜しい出発です。ボラボラ島ではお客様とお別れする時に「ありがとう。そしてまたいつか来てくださいね」の意味を込めて貝殻のネックレスをかけるんだそうです。貝殻のネックレスを受け取り、名残惜しいリゾートホテルを後に空港へ向かいました。8:55ボラボラ島の思い出を胸にTAKE OFF。パペーテ空港に到着後、バスに乗り15分。にっぽん丸が見えてくると何だか「ホッとする」から不思議です。ボラボラ島の土産話をきっと船に残っていた皆さん楽しみにされているはずです。3日ぶりのにっぽん丸。今夜はダイニングルームもいっそう賑やかになりそうですね。

【4月21日〜22日 パペーテ】

フランス領ポリネシア最大の街、パペーテ。にっぽん丸の停泊場所は市内中心部の繁華街にも近く、マルシェ(市場)なども徒歩圏内にあり、自由散策にはとても便利な場所です。人口は約14万人。朝晩は、道路も通勤や、子供達を学校へ送迎する車で大混雑。グアムを出港してから、マジュロ、アピア、ボラボラとのんびりした南洋の楽園の島々をクルーズしてきた私たちにとっては『久々に大きな街へとやってきた。』そんな印象です。

にっぽん丸のロングクルーズでは、いくつかの寄港地で、現地の方々によるローカルショーを船内でご覧いただきます。今夜のショーは「タヒチアン・ダンス。」入れ墨を入れた男性とセクシーな女性のダンサー達がやってきました。タヒチでは、入れ墨は美しさのシンボルだとか。踊りの激しさと美しさにドルフィンホールも熱気に包まれました。

今夜は停泊。私達ツアーチームもボラボラ・パペーテから合流したメンバー含めて、港の前にあるルロットと呼ばれる屋台村のようなところに行き、パペーテ名物のクレープに舌鼓を打ちました。クレープと言っても、甘いクレープもあれば、サーモンやチーズを使った、主食として食べるクレープもあります。やはりフランス領。食事の美味しさは格別です。もちろんタヒチ名物のヒナノ・ビールも一緒に、乾いた喉を潤します。周りを見ると、にっぽん丸の乗組員・スタッフもちらほら。乗組員・スタッフもつかの間の停泊の夜を楽しみ、翌日への活力を養ったようです。

【4月22日〜4月27日 航海日】

さて、パペーテ出港後、イースター島までは、5日間の終日航海日が続きます。にっぽん丸はそんな航海日もまたイベントが盛りだくさん。東へ、東へと向かうこの区間では連日の時差調整があり、体力的には少々きついのでは、と心配もしますが、多くのお客様はそんなことを気にされるご様子もなく、精力的に活動されています。

24日は小西船医によるドクターズトークをはじめ、定番のフィットネスプログラムなども目白押しです。この日のドレスコードはフォーマル。カクテルパーティーは、いつもと違ったテーブルレイアウトでお楽しみいただきました。夜のショーではソプラノ歌手、飯田みち代さんの美しい歌声に魅了されました。


26日には先日の「オレンジナイト」に続く、テーマナイト第二弾が開催されました。今回のテーマは「海のお祭り・パイレーツナイト」。寄港地で購入された洋服や民族衣装、アクセサリーを身につけて楽しみました。ダイニングルーム入口には、特設「髭」作成コーナーも設けられ、皆様パイレーツ(海賊)に扮装し、夕食とディスコタイム。懐かしい60'sの曲に合わせ、盛り上がりました。激しく踊り過ぎて筋肉痛になったのは、運動不足と不摂生、寝不足のスタッフばかりでした・・・。

こんな楽しい毎日が進むにつれ、船内もお客様も少しずつ、次の寄港地、南太平洋の絶海にポツンと浮かぶ神秘とロマンの島、「イースター島」モードに切り替わり始めたような気がします。

  • 2009.05.07
  • にっぽん丸ツアーチーム

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皆様からのコメント


こんにちわ。

更新楽しみにしておりました。

ちょうど先日両親から絵葉書が何枚か届き、
今回のカクテルパーテイのお写真にも両親を見つけ、
元気そうで、とても嬉しいです。

タヒチボラボラ、ほんとうに素晴らしいですね。。
美しい島です。

本場のタヒチアンダンスを見られて、皆さんは、よいなーー。

青い透き通った海に、真っ白のにっぽん丸。。。
とても素敵です。


次回も楽しみにしております。

にっぽん丸ツアーチームの皆様今回も素敵なお写真&日誌、ありがとうございました。


2009年5月 8日 ひろみん さん

ボラボラ、今でも思い出します。贅沢な2日間を。

「パイレーツ・ナイト」というのが出来たのですね。
なんか、複雑ですね・・・。
ソマリアの海賊船が、ディズニーの映画ではなく、現実に起きて、飛鳥も日本船団を組んだ中で自衛鑑に警護されながら、紅海に入りました。こういう時期、安易にパイレーツの名称はいかがなものでしょうか。

2010年も、にっぽん丸はスエズ運河に向かいませんが・・・・メキシコ寄港に、インフルエンザご用心下さい。
いまは、そちらのほうが心配ですが・・・。

2009年5月 9日 マダラサムソン さん

 葉書届きました。
楽しそうで何よりです。

ボラボラ島、すごく素敵ですね。おじいちゃまの写真楽しみにしています。

こちらはみんな元気です。
大阪も車で来ました。
じゃあ、楽しんでください。

2009年5月 9日 りりみゆ さん

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