6月30日〜7月5日
6月30日

にっぽん丸は午前10時にシアトルに入港しました。
シアトルはワシントン州最大の都市で、1851年にアーサー・デニーと324人の開拓移住団が上陸、翌年には現在のパイオニアスクエア付近のエリオット湾に面した地域に移住を開始しました。現在のシアトルは緑と湖に囲まれていることから「エメラルド・シティ」の愛称を持ち、マイクロソフト、ボーイング、スターバックス等、世界的に有名な企業の発祥の地にもなっております。

シアトルでは市内一日観光のツアーに同行しました。
シアトルの中心地に近いピア66を出発後すぐに最初の目的地、パイク・プレイス・マーケットに到着しました。パイク・プレイス・マーケットはもともと漁師が魚を売り始めた場所で、昨年100周年を迎えた歴史のある市場です。地元の方や観光客など、1日に4万人以上が訪れる場所です。
ここは地元の商店ばかりでチェーン店は出店ができないのですが、スターバックスはこのパイク・プレイス・マーケットに最初の店舗を出店したため、同じ場所で現在も営業を続けています。店のロゴマークも現在のものとは違い、開店当時のものをそのまま使用しており、ここでしか購入できない商品もあるため店内は常に混雑しています。

昼食を挟み、次に向かった先は古くは佐々木投手、現在はイチロー外野手や城島捕手が所属し、日本ではもう有名になった大リーグのシアトルマリナーズの本拠地、1999年に完成し、4万7116人を収容できるセーフコフィールドです。球場内部は見学しませんでしたが、併設のオフィシャルショップで買い物タイムです。お孫さんにお土産を…という方が結構いらっしゃいました。
セーフコフィールドの後はシアトルのランドマークのひとつであるスペースニードルへと向かいました。高さ184m、展望台の部分は平べったい円盤状の形をしており、さながらUFOが塔の上に着陸しているような感じです。150m地点にある展望台からはシアトルの町並みが一望でき、我等がにっぽん丸や、今日訪れた場所も見ることができました。
その後、ワシントン湖とピュージェット湾を結ぶ運河にあり、入口と出口の水位が異なるため、パナマ運河と同じ様な方式で調整しているチッテンデン水門を見学し、にっぽん丸へと戻ってまいりました。
7月1日

7月に入りいよいよこの世界一周クルーズもクライマックスへと向かってまいりました。本日のにっぽん丸はアラスカにあるジュノーへ向けインサイドパッセージを航行中です。
インサイドパッセージはアメリカ大陸のカナダ本土とバンクーバー島の間にある海域で、ジョンストン海峡の最狭部でもあり、途中急角度で航行しなくてはならない航海の難所、セイモア・ナロウを通過します。今日は外の景色を見るために外のデッキに出てこられた方も大勢いらっしゃいましたが、にっぽん丸は北上しているため1週間前と比べるととても寒くなっており、これから先は防寒対策も必要になってきます。
7月2日

にっぽん丸は本日もインサイドパッセージを航行中です。午後にはインサイドパッセージを抜け、太平洋を航行します。
太平洋に出てしばらくすると、前方にクジラが見えますとの船内放送が入りました。外に出てみると数頭のクジラが潮を吹いておりました。少し遠い位置でしたのでカメラを持っていきましたが撮影はせず、クジラが後方に姿を消した後にさあどうしようかと思っていると、また前方にクジラの潮吹きが見えてきました。クジラは音に敏感なので、にっぽん丸が近づくと逃げていってしまうのですが、今回はクジラの姿がどんどんと大きくなってきます。にっぽん丸とすれ違ったときもすぐ横にいて、悠々と潮を吹いたり頭や背びれを水面上に出したりしていました。
7月3日


にっぽん丸は午前中にトレーシーアームを航行し、氷河を見てから午後の4時にジュノーに入港します。
早朝からトレーシーアームへむけ航行しておりましたが、流氷が多く途中までしか航行できないということで、急遽隣にあるエンディコットアームを航行することになりました。入口付近では今日もクジラの潮吹きを見ることができ、また氷河に向かう途中の流氷上にはアザラシの姿も見えます。にっぽん丸が近づくと水中に逃げてしまうアザラシもいれば、興味深くこちらを見るアザラシもいてそれぞれの個性を感じました。
にっぽん丸はエンディコットアームの最奥部の氷河の前までやってまいりました。氷河特有の青い色、グレーシャーブルー前にして、お客様は記念撮影に大忙しです。晴天よりも曇り空のほうが鮮やかなグレーシャーブルーとなりますが、今日は少し晴れ間が出ているので少し明るい色になっていますが日陰の部分は鮮やかな色になっています。
7月4日

にっぽん丸は昨日の夕方にジュノーに入港しました。
アラスカ州の州都でもあるジュノーは1867年にロシアから720万ドルでアラスカを購入後、1880年に金鉱の調査で訪れたジョー・ジュノーとリチャード・T・ハリスが金鉱を発見後に砂浜に町を作ったのが始まりで、ゴールドラッシュとともに発展していきました。

日付が4日に変わった瞬間、対岸で盛大な花火が上がりました。街中ではクラクションや爆竹が鳴り響き、お祭りのムードが漂っています。7月4日はアメリカの独立記念日で、新年を迎えたかのような盛り上がりを見せています。
街中には人があふれ深夜とは思えないほどの人ごみで、昼間には街中のパレードも予定されており、「あぁ、アメリカにいるんだなぁ…」と実感しました。

今日はメンデンホール氷河と自然観察クルーズのツアーに同行しました。メンデンホール氷河はジュノーから20kmほどの距離にあり、ジュノー大氷原と呼ばれる2400万平方キロメートルの岩石、雪、氷の広大な平原から流れる氷河のうちのひとつです。1879年に発見され、アメリカの海岸地形調査を指揮していたトーマス・コーウィン・メンデンホール氏にちなんで名づけられました。まずはこの氷河を間近に見ることができる展望所へと向かいました。
その後、サーモンベイクの昼食をとり、自然観察クルーズへと出発しました。2時間ほどのクルーズ中にアメリカの国鳥でもあるハクトウワシ、生まれ故郷の川へと帰る途中のサーモンやトドのコロニーなど様々生物を見ることができましたが、今回の目玉はホエールウォッチングで、クジラの近くでエンジンを止め、目の前まで近づいて観察することができました。前回の写真は頭の部分でしたので、今回は尻尾の部分を…
7月5日

にっぽん丸はジュノーを出港し、最後の寄港地、ロシアのペトロパブロフスク・カムチャッキーへと向け航行中です。
午前中にヤクタット・ベイを航行しました。このヤクタット・ベイの最奥部にはハバート氷河があり、今日も氷河見学です。
エンディコットアームに比べると幅が広く、流れてくる氷の量も多いため、ハバート氷河の前まで航行できない可能性もありましたが、無事に航行することができ、氷河から500mの距離まで近づくことができました。

地球温暖化の影響で、年々氷河の後退の速度が速まっているといわれており、ここのハバート氷河も見るたびに後退しています。実際に目で見ることによって地球温暖化がどのような影響を与えているのか考えさせられる場面でした。
ハバート氷河を後にして、ヤクタット・ベイの入口まで戻るときに風が弱まり、水面に氷河と雪山がきれいに映りこんできました。
- 2008.07.09
- 平野 正道
皆様からのコメント
いよいよ最終寄港地へ向けての航海、あと1週間で世界1周の線が繋がります。
クルーズ日誌を見ながら、私も楽しませて頂きました。
16日には横浜に迎えに行きます。見送りの時とは又違う感動を味わいたいと思います。
2008年7月 9日 三鷹・小金井 さん
平野さん
いよいよ世界一周も最終コースに入りましたね。
ご苦労様、君の頑張りが分かるのは、或いは、私だけかもしれません。あと一息です。
ハバート氷河の素晴らしい写真に、先の航海を思い出しています。この氷河へは、にっぽん丸で3度訪れていますが、何時でも快晴。後ろにはコーストマウンテンの峰峰が美しく聳え、その雄大さに感激したものですが、何故か、外船で訪れた時は、ガスが出て、お山は曇りばかり・・・・。これも「にっぽん丸」のツキの一つかな〜。
2008年7月 9日 東 康生 さん
近頃テレビの番組やニュースなどで、地球温暖化の話題がよくでています。少なからず関心をよせておりました。平野さんの言われるように、このような美しい氷河が後退していくなんて、それでどんな影響をおよぼすのか、考えさせられます。。。さて、にっぽん丸の世界一周クルーズもあとわずか、最後にきて体調をくずさないように気お付けて元気に横浜に戻ってきて下さい。
2008年7月10日 我が母船は、にっぽん丸 さん
アラスカの氷河素晴らしい!!!やっぱり、にっぽん丸だからこそ見られる景色ですね。
今頃皆様は荷物まとめに必死でしょうね〜(^^)それも船旅の楽しみの一つですが。。。
沢山の思い出とお土産を持って日本に戻られる皆様をお待ちしております!!!!
2008年7月13日 大きな赤ちゃん さん
ウッラー にっぽん丸、ウッラー 白川船長、
ついにペトロパブロフスク・カムチャツキーに入港ですね。無事の航海、おめでとうございます。
「菜の花の沖」紀淡海峡を越え、淡路島から思いをはせたペトロフスク・カムチャツキーへ、憧れで胸が狂いそうです。ペトロフスク・カムチャツキーでは、リコルド少佐・高田屋嘉平の話を知っている人もいて、町の資料館にもその足跡が残っていると聞いております。かの地の温泉で「リコルツ」、「カヒ」とお互いを呼び合いぎりぎりの友情を確認した二人に心からの賞賛をささげたいと思います。
にっぽん丸は、もうペトロパブロフスク・カムチャツキーを出港したことと思います。横浜、神戸へ向け無事の航海をお祈りいたします。
2008年7月13日 司馬先生をこよなく愛するものより さん
白川船長さん、にっぽん丸乗組員の皆さん、いよいよラストスパートですね。最後まで気を緩めず頑張って下さい。なつかしい風景などたくさんありがとうございました。神戸までの御安航を祈っています。
2008年7月14日 2006年世界一周の船医 さん
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